当科は糖尿病の患者さんのための専門外来で、担当する医師は全員が全日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医です。専門医による糖尿病の治療はもちろん、同一フロア－に併設されている眼科、循環器内科、腎臓内科の先生方とも協力し合いながら糖尿病の合併症についても早期から治療しています。また入院が必要な時には直ちに隣接する日高病院で加療が開始されます。このようにして軽症から重症までのあらゆる糖尿病に迅速で十分な対応をしています。

患者さんは受診すると毎回、まず糖尿病療養の専門資格である日本糖尿病療養指導士の資格を持つ看護師との話し合い（予診）が持たれます。そこで患者さんの不安や疑問の多くが解決に向かって動き出します。次に糖尿病専門医に引き継がれます。医師によって治療方針が決定されます。その後は患者さん、専門医、糖尿病療養指導士（看護師）が共同して糖尿病に対応していきます。必要な場合には糖尿病療養指導士の資格を持つ栄養士や臨床検査技師や前述した眼科、循環器内科、腎臓内科医の強力な支援も受けられます。

このような治療体制が整ったことにより、2010年以降現在の2015年4月まで当外来に通院中の患者さんからは、糖尿病の患者さんに多くみられる急性心筋梗塞で亡くなる方を出さないでいる状態が続いています。患者さんは、群馬県内はもちろん、東は足利、北は長岡、南は大宮の遠方からも定期的に通院いただいており、治療を中断する方は殆どおられません。

このような患者さんの強い期待に応えて、今後とも患者さんにいっそうの満足がいく糖尿病の治療を提供できるように、すべてのスタッフが日毎に成長していくことを目指している外来です。