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病理診断科

概要

 医療法人社団日高会には日高病理診断研究センターが設置されており、病理診断の実務、教育、研究を行なっています。病理診断科は日高病院における標榜診療科の一つであり、日高病理診断研究センターのスタッフによって診断業務が運営されています。
病理診断業務の内容には、患者さんの身体から採取された生検組織と手術摘出検体を対象にした組織診断、喀痰・尿・体腔液などに含まれる細胞を対象とした細胞診断、および病理解剖により病態や死因を解明する剖検診断があります。また腎疾患の症例数が多い日高病院の特性に対応して、腎生検の蛍光抗体法診断と電子顕微鏡診断も行っています。


病理診断科のスタッフ

常勤病理医2名、非常勤病理医1名
検査技師6名(うち細胞検査士1名)

医師紹介

有井 絹恵

医長
専門領域人体病理学、腎病理学
認定医・専門医など
日本専門医機構認定病理専門医
死体解剖資格認定
 

その他

病理業務実績

研修施設認定など

  • 日本病理学会認定研修施設
  • 日本病理学会専門医制度専門研修連携施設
  • 日本臨床細胞学会認定施設

部署の紹介 (目で見る病理診断科)

日高病理診断研究センター棟は2015年6月に2階建ての独立棟として新築されました。
センター2階は機能別にゾーニングされ、設備や機器が配置されています。
診断を依頼された症例は事務カウンターで受付され、病理システムに登録されます。
生検・手術で摘出された組織は病理医が観察と切出しを行い、写真撮影されます。
切り出された組織は脱水され,パラフィンブロックに包埋されます。
パラフィンブロックはミクロトームにより3ミクロンほどの切片に薄切されます。
切片は自動染色封入装置により,ヘマトキシリン・エオジン染色が行われます。
抗体を用いた免疫染色も全自動免疫染色装置によって行われます。
細胞診検体の一部は液状検体処理装置によりスライドグラスに載せられます。
細胞診のパパニコロウ染色はこの自動染色装置により染色と封入が行われます。
診断用顕微鏡と病理システム。染色標本は病理医により検鏡され診断が付けられます。
最終診断は討論用顕微鏡を用いて2名の病理医がダブルチェックしています。
細胞診標本はスクリーナーによって検鏡され、細胞所見の入力と一次診断が行われます。
陽性例や疑診例はスクリーナーと病理医が討論して最適な診断を決定しています。
蛍光抗体法の標本はオールインワン蛍光顕微鏡で観察し、写真撮影します。
IgA腎症。蛍光抗体法では糸球体のメサンギウムにIgAの沈着が見られます。
電子顕微鏡用の組織はウルトラミクロトームによって超薄切片が作成されます。
IgA腎症の電子顕微鏡像。メサンギウム近傍に高電子密度物質が沈着しています。
病理解剖室では年間10〜15例の剖検が行われ死因の解明が行われます。
剖検症例は全例を臨床病理検討会(CPC)で詳細に検討し、病態の解析を行います。
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