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歯科口腔外科

概要

口腔外科を専門とする歯科医師が診療にあたっています。智歯抜歯、外傷、炎症性疾患、感染症、口腔粘膜疾患、嚢胞、腫瘍、唾液腺疾患等の口腔外科疾患のほか、有病者や一般の歯科疾患を対象とし、入院手術、歯科インプラントから歯周病、う蝕治療まで幅広く治療を行っています。
特に歯周病の手術の他、歯周補綴に付随しブローネマルクインプラントシステムを導入し、歯科インプラント治療を行います。インプラント治療において顎堤の吸収が著しい場合には積極的に歯槽堤増大術を施行、入院施設を活用しています。
また、平成23年4月から顎変形症の診療を開始いたしました。うけ口・あごのゆがみなどに対し、歯科矯正治療では、治療困難な患者さんに顎矯正手術を担当します。入院・手術費用は、通常保険診療となります。

医師紹介

天笠 光雄

顧問
専門領域口腔外科(口腔がん、口唇口蓋裂、顎変形症、骨折などの外傷)
認定医・専門医など
歯学博士
東京医科歯科大学 名誉教授(顎顔面外科)
日本口腔外科学会 指導医
日本口腔外科学会 専門医
日本がん治療認定医機構 暫定教育医(2009年認定番号098280)
 

渡部 隆夫

部長
専門領域口腔外科(智歯抜歯、顎変形症、口腔粘膜疾患、外傷、骨折、顎関節症、腫瘍)、一般歯科治療
認定医・専門医など

 

角田 宗弘

主任医長
専門領域口腔外科(インプラント、智歯抜歯、口腔粘膜疾患、外傷、骨折、顎関節症)、一般歯科治療
認定医・専門医など
日本口腔インプラント学会専門医
 

関原 啓智

医員
専門領域
口腔外科(智歯抜歯、顎変形症、口腔粘膜疾患、外傷、骨折、顎関節症)、一般歯科治療
認定医・専門医など
日本口腔外科学会 口腔外科認定医
 

インプラント治療について

 当科では、1本から多数歯、骨の不足している場合などの難症例まで、専門的インプラント治療を行っています。他院からも数多くの紹介をいただいており、骨の増生のみの手術、入院して数多くの治療を一度に行うといった手術も行っております。治療が難しいと言われた患者様もぜひご相談ください。
前歯のインプラント治療は、骨が吸収していたり歯茎が下がっていたりすることがほとんどで、美しく仕上げるには骨や粘膜の増生を組み合わせた高度な技術と経験が必要です。安心・安全を心がけ、習熟した歯科医師が専門的治療を行います。

特徴② 外科的に手術が難しい骨移植術の治療
上あごの奥歯のインプラント治療は、上顎洞(じょうがくどう)の存在により、骨が不足して簡単にインプラント治療が出来ない場合が多くあります。上顎洞挙上術(サイナスリフト、ソケットリフト)という手術を行いますが、繊細かつ動脈出血のリスクがあり、口腔外科領域の専門知識や技術、高度な機材を必要とします。
当科では、口腔外科手術を常に行っている歯科医師が対応致します。また、万が一の場合は入院しての対応や、救急対応も可能ですので、安心して治療を受けることができます。
上顎洞以外にも広範囲におよぶ骨の移植・増生治療も行っております。全身麻酔での手術も行っております。
また、全身疾患や出血リスクのある患者様でも、当院の他科の医師と連携し、可能な限り対応しております。
骨増生のみ、といった他院からの紹介による治療も行っております。
(令和2年インプラント手術実績38例 サイナスリフト13例、骨増生13例 18例は他院からの紹介)
当院では2007年からオールオン4治療を行なっています。残せない歯の抜歯と同時にインプラントを4本以上入れます。手術の次の日に仮の歯を装着し、柔らかいものなら食事を開始できます。入れ歯がどうしても嫌な方に最適な治療法です。(注:骨の質が非常に柔らかい場合は仮の歯が入らない可能性があります。)
局所麻酔か全身麻酔で行い、術後は入院となりますが、局所麻酔であれば帰宅することもできます。
手術につかうインプラントの種類や方法については、現在数多くのものがありますが、術後のサポートやメンテナンスも含めて、この手術方法を最初に提唱し、最も歴史のあるノーベルバイオケア社のインプラントを用い、マロクリニック(東京、リスボン)のプロトコールに準じて行なっております。

顎変形症について

顎変形症とは
上あごや下あごの形や大きさなどの異常により、咬み合わせの不調和や顔の変形などを生じている状態のことをいいます。顎変形症は咬み合わせの異常や話しづらいなどの機能異常が現れ、顔の形に変形が生じることから精神的ストレスの原因となります。
  • うけ口(上顎前突)
  • 出っ歯(下顎前突)
  • 顎のゆがみ(非対称)
  • 前歯が咬まない(開咬)
 
顎変形症の治療
顎骨の重度な変形や発育異常がある場合、歯列矯正治療のみで改善することは困難であり骨格の手術を含む治療が必要となります。手術により顎の骨の大きさや位置を整えて、咬み合わせの不調和や顔の変形を改善することが可能です。
治療の流れとしては①術前矯正治療②顎矯正手術③術後矯正治療④保定期間、4つの段階で治療が進みます。①③④は連携矯正歯科医院で行い、当院では②の顎矯正手術を行います。

術前

術後

顎変形症の手術方法

上あごに対する手術:Le FortⅠ型骨切り術

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下あごに対する手術:下顎枝矢状分割術

.

下あごに対する手術:オトガイ形成術
顎変形症と診断され手術を行う場合、保険を適用できます。咬み合わせの異常や顎周辺の見た目を気にされている患者さんがおられましたら、ぜひ当科へご相談ください。

手術件数


 2019年
2020年
抜歯(全身麻酔)
23件
24件
嚢胞、腫瘍
26件
14件
顎変形症
6件
7件
インプラント
28件
45件
その他
11件
6件

研修施設認定など

  • 日本口腔外科学会関連研修施設
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