第2回北関東信越ブロック学会・第19回群馬県作業療法学会の報告
2016-12-16
カテゴリ:日高リハビリテーション病院
2016年12月3・4日、第2回北関東信越ブロック学会・第19回群馬県作業療法学会が群馬大学(医学部キャンパス)にて開催されました。当院から、作業療法士の平石が「脳血管障がい者の自動車運転支援」をテーマに講演を行いました。最近、高齢者の自動車運転事故が頻発しており、関心も高く、群馬県内外から多くの参加がありました。昨年、群馬県では、ぐんま自動車運転研究会が発足し、医療機関・公安委員会・自動車教習所が一体となって、交通安全、交通事故の予防に努めています。講演の内容は、日本や英国の障がい者の運転再開に関連する法律、日本国内における身体機能・高次脳機能検査による運転判定の研究、当院にて運転再開に向けたリハビリテーションを実施し運転再開に至った症例の報告、今後期待される自動運転システム、ぐんま自動車運転研究会の取り組み等が紹介されました。群馬県は、県民一人のあたりの自動車の保有台数が全国でも有数の高い県であり、運転ができないと生活の幅や社会参加に支障をきたしてしまう土地柄です。一方で、自動車の運転事故は、取り返しのつかない悲惨な結果を招く危険性も伴っています。当院では、2001年から群馬県公安委員会で実施している適正相談で運転の適性ありと判定された方に対して、自動者教習所と連携した運転実地評価・支援を行っています。これからも、悲惨な運転事故を防ぐ為、厳密な運転能力評価や研究、運転支援に力を入れていきます。

