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検査室

当院臨床検査室では、検体検査、一般検査、輸血検査、生理検査、病理検査、遺伝子検査の6部門にわかれ、各々専門的な検査を行っています。これらの業務を約40名のスタッフで365日24時間体制で正確かつ迅速な検査結果を診療部に届けています。
また、チ-ム医療にも積極的に参画し、より良い医療を提供するために検査技師として力を発揮しています。新型コロナウイルス感染症では、検体採取の補助のほか、抗原検査やPCR検査に直接携わり、患者さんが安心かつ安全な医療が受けられるよう努めています。
臨床検査室の主な業務は、血液や尿などの検査をする「検体検査」と心電図や超音波などの「生理学的検査」があります。
当院では、検査システムと電子カルテをOnLine化して迅速かつ安全な検査を提供するほか、専門資格も積極的に取得し、より質の高い検査を実施しております。

臨床検査室、各部門の紹介

(1)検体検査
主に血液を使って体の機能や状態を調べる検査です。正確さと迅速さを追求する上で最新の高度精密機器で測定しています。

全自動生化学分析/化学発光免疫測定装置

「TBA-C8000/ARCHITECT i2000SR」血液を分析するメインの機器で、心臓、肝臓、腎臓、膵臓などの機能異常を知ることができる。本機2台をフル稼働させて緊急検査に対応できる体制を作っている。

多項目自動血球分析装置「XT-1800i」

赤血球数、白血球数、血小板数などを測定する機器で、生化学検査同様に血液検査のメイン機器である。こちらも2台をフル稼働させて緊急検査に対応できる体制を作っている。

(2)一般検査
尿や便、体液の異常を調べる検査です。
特に尿や便は、患者さんの痛みを伴わずに採取でき、体の異常な情報を調べられる有益な検査です。

全自動尿化学分析装置「AUTION MAX AX-4030」

尿中の蛋白、糖、潜血など、約10種の項目を測定する機器。必要に応じて、顕微鏡下で尿中の細胞を分類している。


全自動尿中有形成分分析装置「UF-1000i」

尿中の細胞を分類する機器。顕微鏡でみるより早く結果を出すことができるが、異常な細胞が多い尿は顕微鏡でみて報告している。尿中の蛋白、糖、潜血など、約10種の項目を測定する機器。必要に応じて、顕微鏡下で尿中の細胞を分類している。
(3)輸血検査
当院の輸血検査業務は、血液型判定、交差適合試験、不規則抗体スクリ-ニング・同定検査のほか、腎移植患者さんの抗A・抗B抗体価測定検査も行っています。

全自動輸血検査システム「Auto Vue System」

血液型や輸血をする血液(製剤)が患者さんの血液と適合するかを調べることができる機器。
血液製剤もシステムで管理しているため、安全で安心な輸血療法を臨床に提供している。
(4)生理機能検査
超音波検査、心電図検査、脳波検査など、患者さんの体に直接検査器具を当てて様々な情報を得ることができます。

超音波診断装置「Aplio i800」

当院では、最新の高機能高精細な超音波診断装置を導入しています。心臓、肝臓、腎臓、膵臓、乳腺、甲状腺などの異常を痛みや害を伴うことなく検査をすることができます。

心電計「Cardi MAX8」

痛み感じずに心臓の電気的活動を調べることができる検査です。心臓の異常を知る上では欠かせない検査です。

(5)病理検査
病理組織検査は、手術や生検などで摘出された臓器や組織から標本を作製して顕微鏡で観察・診断を行います。細胞診検査では、尿や喀痰などから採取した細胞から標本を作製して顕微鏡で観察・診断を行います。

全自動H&E染色システム「HE600」

病理組織標本の標準となる染色法(HE染色)を全自動で行える機器です。染色液に左右されることなく常に良質の染色標本を作製することができます。

全自動液状化検体細胞診標本作製装置

「ThinPrep5000/2000」
液状化細胞診標本を全自動で作製する機器です。バーコ-ド管理された検体を機器に入れるため、安全かつ質の高い標本を作製することができます。

ディスカッション顕微鏡

陽性例や疑診例は、細胞検査士と病理医が討議して最適な診断を決定しています。
(6)遺伝子検査
新型コロナウイルスの遺伝子検査を院内で行っています。検体採取より約15分で測定できる迅速検査や、唾液でも検査可能な遺伝子検査機器の2機種を用いて検査を実施し、新型コロナウイルスの院内感染を防いでいます。

全自動遺伝子解析装置「GENECUBE」

新型コロナウイルス(COVID-19)をPCR検査法で検出する機器です。PCR法は検査精度が高く信頼できる検査法です。

核酸検出検査装置「ID NOW」

迅速性と正確性を兼ね備えた遺伝子検査機器です。当院では2台を稼働させて緊急時に対応できるようにしています。

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