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腎臓移植について
腎臓移植について
現在、国内には約30万人の患者様が慢性腎不全のため維持透析を受けられています。日本の透析療法のレベルは世界最高水準ではありますが、患者様にとっては時間的制約、食事制限、水分制限など大きな負担を避けることができません。腎臓移植は、慢性腎不全の治療法として唯一根治を期待できる方法です。そして生体腎移植は、遠い世界のお話ではなく、身近な治療法のひとつになりつつあります。
腎臓移植は、失った腎機能を取り戻し、今までどおりの生活スタイルを維持することのできる最良で最高の治療法です。当院では、これまで150件以上の腎臓移植を実施しております。年々手術件数は増加しております。腎臓移植は身近な手術です。少しでもご興味のある方は、まずは当院の腎臓移植コーディネーター看護師から詳しく説明をさせていただきます。近隣施設の皆様におかれましては、お気軽にご連絡いただければすぐに対応させていただきます。

腎臓移植とは
腎臓移植とは
  • 末期腎不全の治療の1つで、悪くなった腎臓の機能を頂いた健康な腎臓で補う治療法です。

  • 現在では末期腎不全唯一の根治的治療法であり、血液透析や腹膜透析の2倍近い延命効果が得られます。

  • 毎日免疫抑制剤を内服する必要がありますが、健康な人と同様の生活が期待できます。

ドナーとレシピエント
腎臓移植を受けるためには腎臓を提供して頂く必要があります。腎臓を提供する方を「ドナー」といい、腎臓を頂く方を「レシピエント」と呼びます。元気な健康な方から片方の腎臓を提供して頂く生体腎移植と、亡くなった方から腎臓を提供して頂く献腎移植の2種類があります。
腎臓移植の種類
生体腎移植

現在、日本で行われている腎臓移植の9割は生体腎移植です。ドナー候補は無償の善意による腎提供を希望し、かつ親族(6親等以内の血族、配偶者、3親等以内の姻族)である方に限られます。手術前の検査で問題なければ、3~6か月程度で腎臓移植を行う事が出来ます。
献腎移植

献腎移植は心停止してから腎臓が提供される場合と脳死判定された方から腎臓が提供される場合の2種類があります。いずれの場合も一人のドナーから2個の腎臓が摘出され、二人のレシピエントに提供されます。献腎移植を受けるためには移植施設を受診し、移植施設を介して日本臓器移植ネットワークに登録する必要があります。献腎登録してもすぐに腎臓移植を施行できるわけではなく、10年以上待機する必要があります。
日高病院における腎臓移植
日高病院における腎臓移植
日高病院における生体腎移植
当院では、これまでに生体腎移植を2000件以上経験している板橋中央総合病院 臓器移植センター(旧 東京女子医科大学腎センター外科)と提携しております。これにより、当院でも日本における最高水準の手術と内服治療を提供することができます。
また、当科の常勤顧問である渕之上医師は、東京女子医科大学腎臓外科にてこれまで1,000件以上の腎臓移植に携わってきた経験があり、当院のこれまでの腎臓移植の全例に参加しております。
移植相談外来
移植相談外来とは、腎臓をいただく方と腎臓を提供する候補の方が一緒に受診し、移植について説明を聞いて考えていただくための外来です。
移植コーディネーター
日高病院では認定レシピエント移植コーディネーターをはじめ、複数のコーディネーターが常勤しています。
コーディネーターは移植相談外来での面接、移植に向けての検査、入院中や移植後の定期通院をフォローしています。
”お待たせ”しない腎臓移植を目指して
当科を最初に受診してから腎臓移植までの期間は、3ヶ月を目標としております。各種検査を院内でスムースに実施し、ご説明をしっかりとさせていただくことで、医学的に至適な移植時期と患者様のご都合を合わせられるよう調整いたします。体調が整えられていることが前提となっておりますので、こちらも早めにご相談ください。
先行的腎移植について
当院では、先行的腎移植(血液透析や腹膜透析を経験しないで腎臓移植をおこなうこと)を積極的に薦めております。近年、当院で実施した腎臓移植の半数は先行的腎移植です。先行的腎移植を受けるためにはeGFRが15以下(Cr値3~40g/dlを超える)になったらすぐに移植施設を紹介してもらう必要があります。これには、外来主治医である腎臓内科、一般内科の先生よりの早めのご紹介が不可欠です。将来的な透析療法を控えているがまだ余裕がある方、早めに腎臓移植についての説明をお聞きになることをお勧めします。お気軽にお問い合わせください。
移植手術の様子
病棟での移植カンファレンスの一コマ。医師、看護師、薬剤師たちがチームとなって術後管理をおこなっている
ドナー(腎提供者)の負担を軽減するために、術後疼痛の少ない腹腔鏡下での腎摘出術を導入している。術者はカメラを見ながら手術をおこなう
カメラ・モニターともに機材は最新の機種を用いている。画像は非常に鮮明
レシピエントの手術光景
様々な腎臓移植の実施
血液型不適合手術

免疫抑制療法や各種医学の進歩により、ドナーとレシピエントの方の血液型の不適合については大きな問題でなくなってきています。当院では、血液型不適合移植を日常的に実施しており、経験豊富です。
夫婦間移植

夫婦間移植は近年急増しております。直接の血の繋がりがなくても、問題なく移植が可能です。血液型でお悩みの方、パートナーに移植をうけてほしい、腎臓を提供したいなどのご相談があれば、ぜひご連絡ください。
高齢者の腎臓移植

手術機材の進歩、術後管理の習熟などにより高齢者の方にも腎臓移植が可能となっています。ドナーに関しては70歳~80歳前後まで移植可能と考えております。いずれにしても手術前の検査で安全に手術できる状態であると診断される必要があります。
県内外からの患者様の移植
郡馬県・埼玉県からの患者様の移植について
群馬県では、2019年の1年間に37件の腎臓移植が行われ、日高病院では23件の腎臓移植を実施いたしました。当院は、群馬県内全域より多くの患者様に選ばれております。無事に腎臓移植が成功した後は、月一回程度の外来診察継続が必要となります。当院は高崎駅よりタクシーで30分、関越自動車道前橋インターより10分の好立地にあり、群馬県内外から多くの患者様に選ばれております。近年とくに埼玉県からの患者様からのお問い合わせが増加しております。埼玉県で腎臓移植の相談先についてお困りの方はぜひお越しください。
提携病院について
これまで約2,000件近くの腎臓移植手術を手がけてきた、板橋中央総合病院臓器移植センター(旧東京女子医科大学腎臓外科チーム)と提携し、最高の医療を提供できるよう準備しております。先方への紹介もお気軽にご相談ください。板橋中央総合病院で移植を受けられた患者様の当院への外来通院、またはその逆についても問題なく可能です。埼玉県南部、東京都にお住まいの患者様は、板橋中央総合病院をお勧めいたします。
外来受診のご案内
外来受診のご案内
腎臓移植外来(再診)
午前 9:00のみ ※ 完全予約制
曜日
診察
腎臓移植相談外来
午後 14:00~ ※ 完全予約制
曜日
診察



紹介状は必須ではございませんが、外来の主治医先生に一言お声をかけていただき、持参していただくほうがスムースに診察可能です。
先行的に透析導入が必要となった場合には、シャント作成から導入についてもしっかりとご相談させていただきます。
腎臓移植をご希望される患者様へ
腎臓移植(生体腎移植・献体腎移植)をご希望される方は完全予約制となっております。
受診前にレシピエント移植コーディネーターに連絡をお取りください。
カルテ作成に必要な事項を伺ったうえで、予約を取らせていただきます。
お問合せ先:日高病院
TEL:027-362-6201(代表)

1.日高病院にお電話ください
2.「腎臓移植コーディネーターに繋いでください」とお話しください
3.腎臓移植コーディネーターと相談の上、外来の予約をお取りください
日高病院 腎臓病治療のご案内
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