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ハートセンター

ハートセンターについて

従来心臓内科および末梢血管治療を行ってきましたが、2008年9月日高病院内に手術室・ICU等を整備し、ハートセンターを開設しました。循環器内科では冠動脈・腎動脈・下肢動脈や不整脈に対するカテーテル治療を行っています。医療スタッフも充実し、24時間体制で救急に対応し、断らない循環器救急に取り組んでいます。心臓血管外科では、腹部大動脈瘤に対し腹部ステントグラフト手術を導入し、2016年からは弁閉鎖不全症に対し低侵襲手術を導入するなど患者さまに侵襲の少ない治療を提供しています。

診療の特徴

心臓血管外科

当院は、埼玉医科大学国際医療センター心臓血管外科(新浪博士教授)と連携し、質の高いかつ低侵襲な外科治療を提供しています。
 
単独の冠動脈バイパス手術には、全例で人工心肺を用いないOPCAB(off pump coronary artery bypass)を標準術式としています。人工心肺を用いないことで、脳梗塞のリスクを軽減でき、多くの合併症を有する透析患者にも有利な手術方法です。
2015年3月より腹部大動脈瘤に対しステントグラフト内挿術を導入しています。両足のつけ根を3~4cm切開し、大動脈瘤のあるところにステントグラフトを留置します。低侵襲のため従来の開腹による人工血管置換術より入院期間が短いのが特徴です。
2016年からは、弁閉鎖不全症や成人先天心疾患に対しMICS手術を導入します。MICSとは低侵襲心臓手術の略で、特殊な手術器具を用いることで手術の傷を小さくして、患者様への身体的負担を軽減させます。小切開による手術の安全性が損なわれてはいけません。すべての患者様に適応されるものではありません。
 
人工心肺を用いる標準的な大動脈弁置換術がハイリスクと判断された重症大動脈弁狭窄症に対し、より低侵襲である経カテーテル大動脈弁置換術という治療法が欧米を中心に普及してきました。但し、通常の手術が可能な場合は適応となりません。埼玉医科大学国際医療センターも実施可能なセンターのひとつで、当院も窓口となっています。毎週金曜日に新浪教授の外来を開設しており、心臓血管手術について意見(セカンドオピニオン)を求めることができます(完全予約制)。
 
下肢静脈瘤に対し、患者様のニーズの合わせた硬化療法やstab avulsion法など低侵襲な治療を行っています。 
スタッフ
大野 英昭
(ハートセンター長)
専門領域
後天性心疾患の外科治療、大動脈瘤手術、先天性心疾患、下肢静脈瘤
主な資格
埼玉医科大学国際医療センター 非常勤講師
  • 日本胸部外科学会認定医/指導医
  • 日本外科学会認定医/専門医/指導医
  • 日本心臓血管外科学会専門医/修練指導者認定
  • 腹部ステントグラフト実施医
  • 血管内レーザー焼灼術実施医
  • 日本循環器学会専門医
新浪 博
(顧問)
専門領域
虚血性心疾患、弁膜症、大動脈瘤の外科治療、心臓移植・補助人工心臓の臨床、先天性心疾患(成人)
主な資格
埼玉医科大学国際医療センター 診療科長、
心臓血管外科部門長、教授
埼玉医科大学国際医療センターのウェブサイト
  • 日本胸部外科学会指導医
  • 日本外科学会指導医
  • 外科専門医
  • 心臓血管外科専門医
  • 日本心臓血管外科学会国際会員
  • 移植認定医
  • 外国人医師臨床修練指導
矢野 隆
(医長)
専門領域
心臓血管外科全般
主な資格
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本循環器学会専門医
朝倉 利久
(非常勤)
専門領域
心臓血管外科手術全般、カテーテル治療を含めた大動脈、末梢血管外科
主な資格
埼玉医科大学国際医療センター 外来医長、
心臓血管外科部門 准教授
埼玉医科大学国際医療センターのウェブサイト
  • 日本胸部外科学会指導医
  • 日本外科学会指導医
  • 外科専門医
  • 心臓血管外科専門医
  • 循環器専門医
  • 胸部ステントグラフト指導医
  • 腹部ステントグラフト指導医
  • 脈管専門医
  • 日本心臓血管外科学会国際会員

循環器内科

当院では、循環器内科3名+研修医の体制で24時間救急の受け入れを行っています。心臓血管外科の医師と協力し、最も良い治療が提供できるように診療体制を整えています。
 
循環器治療は、1次・2次予防治療が重要であると考え、糖尿病センターおよび腎臓内科と協力して包括的診療を行っています。循環器合併疾患に対しては、各部門(呼吸器内科、脳神経外科、外科、泌尿器科、リハビリテーション科etc)を横断する診療を敏速に行います。安心して受診していただける体制を整えています。
スタッフ
村場 祐司
 
専門領域
循環器内科一般
認定資格
今井 雅浩
 
専門領域
循環器内科一般
認定資格
 

ハートセンター対象疾患と治療方法

疾患
治療方法
冠動脈疾患
① PCI:冠ステント、ロタブレーター
② 冠動脈バイパス手術
③ 左室形成術
心不全
① カテーテルAblation
 ・心房細動・粗動
 ・SVT
 ・心室頻拍・心室細動 埋込み型除細動器は群馬県立心臓血管センターに紹介します。
 ・WPW症候群
② ペースメーカー
③ メイズ手術
弁膜症
① バルーン形成手術BAV
② 人工弁置換術
 ・生体弁
 ・機械弁
 ・弁形成術
 ・低侵襲心臓手術(MICS)
 ・手術に耐えられない超重症の大動脈弁狭窄症 経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVR)は埼玉医科大学国際医療センターに紹介します。
 ・先天性二尖弁
大動脈瘤
・胸部
・腹部
・人工血管置換術
・オープンステントグラフト
・ステントグラフト内挿術
先天性心疾患
・心房中隔欠損症
・心室中隔欠損症
・動脈管開存症
肥大型心筋症
・薬物治療
・ペースメーカー
・PTSMA
・外科的心室中隔切除術
動脈硬化疾患
・四肢末梢動脈PTA バイパス手術
・頸動脈 当院脳神経外科に紹介
・腎動脈狭窄症 PTRAS
・透析用シャントの作成・トラブル 当院腎臓外科に紹介
静脈疾患
・深部静脈血栓症
・肺血栓寒栓症
・下肢静脈瘤
・静脈瘤抜去術
・小切開による静脈瘤抜去(stab avulsion法)
・硬化治療
・圧迫治療
・血管内治療(高周波)
主要な設備
手術室
人工心肺
カテーテル室
IABP
PCPS
ICU

心臓血管病について

心臓血管病にはさまざまなものがあり、種類によってその診断方法や治療方法が異なります。ここではハートセンターでよく遭遇する心臓病、血管病の原因、診断や治療について簡単に解説いたします。
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