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循環器内科
 心臓血管手術の流れ
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入院前の検査と準備
入院前の検査について
非侵襲的検査
侵襲的検査
入院前の準備について
自己採血について
心臓血管手術は大手術ですから手術時に十分な輸血を準備しておきます。しかし輸血後肝炎や輸血後GVHD (Graft versus Host Disease)などの重篤な副作用も心配です。できるだけ他人の血液の輸血は避けたいものです。自分の血液を手術前に貯めておき、手術時に使えれば,他人の血を輸血しないで手術を終えられるかもしれません。輸血回避を100%約束するものではありませんが、輸血の量が少なければ、副作用の頻度も下がります。病状、貧血の度合い、体重などの制限がありますので、主治医にご確認下さい。
自宅での準備について
手術前に何をすべきか知っておくことはとても大切なことです。
1. 意思決定者を決める

入院後、あなた以外に意志決定をお願いする方を決めて下さい。診断や治療を最終的に決めるのは、患者様自身ですが、病状等で自己決定できない場合を想定し、病気のことや診療内容をよく理解されている方を選んでおきましょう。通常は配偶者の方が多いようですが、高齢者で決断を下せない場合は、成人の子供に頼むことが多いです。
2. 禁煙

たばこは肺を刺激し、肺での酸素の取り込みを悪くします。できるだけ肺がよい状態で手術を受けないと、手術後の回復が遅れる原因になります。
3. 歯の検査・治療

人工弁の手術、大動脈疾患で人工血管を使う手術、先天性心疾患の手術では、歯(歯肉)の感染症(虫歯や歯槽膿漏を含む)の治療を入院前に済ませておく必要があります。また歯の治療の際は、抗生物質の予防的内服をしなければなりません。主治医にご相談下さい。
4. 内服薬の中止

血液をサラサラにする薬(抗血小板剤、ワーファリンなど)は手術前に中止する必要があります。手術中の出血の原因になります。主治医にご相談下さい。血液をサラサラにする薬でアスピリンという薬があります。これは市販薬にも含まれています。市販薬を購入・服用の際には、薬剤師に確認したり、薬のラベルにアスピリンと記載されていないかを確認しましょう。
5. 体調管理

発熱、咽頭痛、風邪、インフルエンザなどの症状が出たら、できるだけ早く主治医に連絡しましょう。場合によっては手術を延期することが必要です。また手術日が近づいたら、病人から離れて生活するべきでしょう。


入院中の過ごし方
治療(手術)前の過ごし方について
オリエンテーションについて
入院後は担当看護師が以下のオリエンテーションを行います
  • 病棟・ICUの説明
  • 入院時の身体検査(身長・体重・血圧・脈・体温など)
  • 入院療養計画書の説明と署名
  • 手術の説明日をお知らせする
手術前日について
除毛(手術予定部位)後にシャワーを浴びます。
夕食まで普通に食べることができます。
就寝時に睡眠薬を飲みます。
就寝後は絶食となります(全身麻酔のため、胃を空にする必要があります)。
手術日について
イソジンガーグル(うがい薬)で、口の中をよく磨いてください。
緊張をほぐすために精神安定剤を内服します。
朝、浣腸で第腸内をきれいにします。これで数日間は便が出ません。
治療(手術)について
手術・治療
治療(手術)後の過ごし方について
術後リハビリテーション
術後はICUのベッドの上からリハビリテーションが始まります。数日間横になるだけで、足腰の筋肉は衰え、転倒などの危険があります。専門の理学療法士が退院までサポートし、安全かつ確実に退院できるようにいたします。
術後によく使われる薬について
心拍を正常に維持するための抗不整脈剤
血液をサラサラにするための薬
余分な水分を体から取り除く利尿剤
※他の病気(高血圧、高脂血症、糖尿病など)で手術前から飲んでいる薬は退院までに再開します。
食事について
人工呼吸器から離脱して、1日様子を観察します。問題がなければ、柔らかなお粥から食べ始めます。術後の食事療法の基本は、減塩と低コレステロールです。退院前に栄養士から食事療法の指導があります。ワーファリンを内服している場合は、納豆・青汁・クロレラを摂ることはできません。